Bonjour! Laboyageのめいこです。
今回は私も大好きな蚤の市雑貨、フェーヴについて書いてみますね。

フランスのお菓子文化の中で、ひときわユニークな存在といえば「フェーヴ(fève)」です。
もともとは1月6日の公現祭に食べられる「ガレット・デ・ロワ(Galette des Rois)」に隠される小さな陶器の人形で、見つけた人はその日一日「王様」や「女王様」になれるという遊び心あふれる習慣があります。
近年ではガレットそのものと同じくらい、この小さなフェーヴを集める楽しみが世界中のファンを魅了しています。
フェーヴの起源とガレット・デ・ロワ
フェーヴの歴史は古代ローマの「サトゥルナリア祭」にまでさかのぼります。
当時はパンの中にそら豆を入れ、見つけた人を「宴の王様」にする風習がありました。
これが中世にキリスト教と結びつき、フランス各地で1月の「王様のお菓子」として定着します。
ただし、もともとのスタイルは現在のガレットとは少し異なり、南フランスではブリオッシュ型の王冠パン、北フランスではパイ生地のガレットが食べられるなど地域差が大きいものでした。
現在よく見られる「パイ生地+アーモンドクリーム(フランジパーヌ)」のガレット・デ・ロワは17〜18世紀にパリの菓子職人が広めたスタイルです。
フェーヴ自体も、最初は本当にそら豆でしたが、16世紀のアンリ3世が誤って飲み込んでしまった事件をきっかけに、陶器の人形へと置き換わっていったといわれます。
19世紀以降、リモージュ磁器などで作られた精巧なフェーヴが普及し、次第にコレクターズアイテムへと進化していきました。
フェーヴの魅力と種類
フェーヴの魅力は、その小ささに凝縮された多彩な世界観にあります。
伝統的な宗教モチーフから、パン職人や農具などの生活道具シリーズ、さらにはディズニーやスターウォーズのようなポップカルチャーまで、テーマは実に幅広いものです。
素材も陶器だけではなく、プラスチック製の大量生産品や、限定企画で作られる金・銀製の高級フェーヴも存在します。
特にリモージュ製の手描きフェーヴはコレクター垂涎の的。状態の良いアンティーク品は蚤の市でも高値で取引されます。
パリでフェーヴを探すおすすめスポット
1. 蚤の市(Brocante / Vide-greniers)
パリの蚤の市は、フェーヴ探しにぴったりの場所です。
- ヴァンヴ蚤の市(Marché aux Puces de Vanves)
小物や陶器類が多く、フェーヴのような小さな収集品も比較的見つかりやすい市。まとめ売りされていることもあります。 - アリグル広場(Place d’Aligre)
日常的に開かれる蚤の市で、雑多な中にフェーヴを混ぜて売っている出店が時折あります。運が良ければ掘り出し物が見つかるかも。 - クリニャンクール蚤の市(Les Puces de Saint-Ouen)
世界最大級の蚤の市。家具やアンティークが中心ですが、コレクター向けの専門スタンドでは古いフェーヴのコレクションが見つかることも。
2. 専門店・コレクションショップ
Fèves de Clamecy – Manufacture Colas Créations
ブルゴーニュ地方のクラムシーにある陶器製フェーヴの専門工房&オンラインショップです。
今では少なくなった、手作りのフェーヴを作り続けている工房でもあります。
個性的なデザインのフェーヴをリーズナブルに購入できます。
動物シリーズやクラシックモチーフなど多彩なラインナップが魅力です。
【ADDRESS】
Zone artisanale, route de Clamecy, 89480 Coulanges-sur-Yonne(ブルゴーニュ地方)
Fèves Colas Clamecy : La Boutique+1Fèves Colas Clamecy : La Boutique+1
3. パティスリーの限定フェーヴ
1月のエピファニーシーズンには、パリの有名パティスリーがオリジナルのフェーヴを仕込んだガレットを販売します。
- ラデュレ(Ladurée) や フォション(Fauchon)、ピエール・エルメ(Pierre Hermé) では毎年異なるデザインを発表。
- ジュエリーブランドや美術館とコラボしたフェーヴは、もはやアートピース。
毎年買い集めるコレクターも少なくありません。
フランスでは年末が近くなると決まってガレット・デ・ロワ情報などが解禁になるので、
お目当のお店がある方は旅行の前にぜひチェックしてみてくださいね♪
フェーヴ探しの楽しみ
フェーヴは小さく壊れやすいため、ひとつひとつが生き延びてきた「時代の証人」ともいえます。蚤の市で古びたフェーヴを見つけたとき、その背後にある家庭の物語や祝祭の記憶に思いを馳せるのも楽しいものです。
旅の合間に蚤の市をのぞいたり、1月のパティスリーで限定フェーヴを手に入れたりと、少し意識するだけでフランス滞在がぐっと奥深い体験に変わります。小さな陶器の中に広がる大きな文化の世界。次の旅では、ぜひ「フェーヴ探し」をテーマに歩いてみてください。
フェーヴ購入のちょっとしたコツ
実際に蚤の市やショップでフェーヴを探すとき、知っておくと役立つポイントがいくつかあります。
値段の相場
- 量産タイプ(現代のプラスチックや陶器)
1個あたり1〜2ユーロ程度。まとめ売りされていることも多く、気軽に購入できます。 - 1990年代以前の陶器製シリーズ
1個3〜10ユーロが目安。シリーズで揃っている場合は20〜50ユーロでまとめて販売されることもあります。 - リモージュ製や手描きアンティーク
状態や希少性により1個20〜100ユーロ以上。コレクターズマーケットではさらに高値になることも。
購入・交渉のコツ
- まとめ買いがお得
蚤の市では、1個よりも10個単位でまとめて買うと割引してもらえることが多いです。 - 気に入ったらすぐ購入
フェーヴは小さく数も限られているため、あとで戻ると売れてしまっていることもしばしば。
迷ったら思い切って購入してしまいましょう! - 値段交渉は笑顔で
「もう少し安くなりませんか?」(Vous pouvez me faire un prix ?)と軽く聞くだけでも5〜10%下がることがあります。 - 壊れやすさに注意
フェーヴは小さく繊細なので、購入後は紙に包んでもらいましょう。まとめてポケットやバッグに入れるのは避けたいところです。
もし本気でフェーヴを買いたい場合は、日本の100均などで、密閉できるジップロックなど小さな袋とティッシュなどを持っていくと安全に持ち帰れるのでおすすめです。
手のひらで楽しめるブロカント フェーヴを探そう
小さなフェーヴは、単なるお菓子の付属品にとどまらず、フランスの祝祭文化や家庭の記憶を映すミニチュアの宝物です。蚤の市で偶然見つける楽しみ、専門店でシリーズを揃える達成感、パティスリーで最新の限定デザインを手に入れる喜び──どのアプローチもフェーヴ収集の魅力のひとつ。
次にパリやフランスを訪れるときは、ぜひフェーヴ探しを旅のテーマに加えてみてください。気がつけば、小さな陶器の中に大きな物語を集める、素敵なコレクターの世界が広がっているはずです。
100個買ってもスーツケースを圧迫する心配もありませんし、ね♪
今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!

