Laboyageのめいこです。
今回は「蚤の市を楽しむコツ」の2つめ。
「楽しむための心構え」をお話ししてみたいと思います。
25年以上、ヨーロッパの蚤の市を歩いてきた視点で書いてみました。
パリの蚤の市やフランスのブロカントフェアに行くときはぜひ、参考にしてみてくださいね。
蚤の市を楽しむために
「全部見る」は無理。テーマを決めて臨もう
パリの蚤の市や、フランス国内で開催されるブロカントフェアはとにかく広く、出店数が100を超えることも珍しくありません。
初めて訪れると、つい「あれもこれも」と見て回りたくなりますが、そうすると疲れてしまい、肝心の“ときめき”を見落としてしまうことも。
おすすめは、「今日はキッチン雑貨を探す」「紙ものだけ見る」「1個だけ連れて帰る」など、テーマを決めて歩くこと。
的やジャンルを絞ることで見る目が養われ、自分らしい選び方が自然と身についていきますよ!
完璧ではない美しさを受け入れる
アンティークやヴィンテージの魅力は、完璧さではなく「時間の経過によって育まれた味わい」。
キズ、欠け、色あせ、シミにゆがみ……それらは“使われてきた証”であり、“語る力”でもあります。
まれにデッドストックのようにコンディションのよいものと出会えることもありますが、それは本当にラッキーなこと。表面は完璧でも、裏返すと大きな欠けがあってびっくり、ということなんてしばしばです。
蚤の市を愛する人なら、きっとそんな傷さえも愛おしく感じられる人が多いはず。
パーフェクトにこだわるよりも、「それでもこの子がほしい」と思えたなら、それはあなたの心を豊かにしてくれるパートナーになってくれるのではないでしょうか。
日常のショッピングでは得られない、ピカピカの新品とは違う価値観に触れることで、「不完全でも大丈夫」という心のゆとりも育つかもしれません。
朝のひとときを大切にする
蚤の市は朝が勝負。
夏の早いときは朝6時頃からスタートし、人気アイテムは午前中に売り切れてしまいます。
晴れた朝のフランスの空気は澄んでいて、街並みも静か。
そんな中をマルシェバッグ片手に歩くだけで、まるで映画のワンシーンのよう。
まずは足早に蚤の市全体をざっと流してチェック。もちろん、その時点で本当に気になるものは買ってしまうのがおすすめです。「あとでまた来よう」と思ったアイテムに限って、いざ買おうと思って戻ると「今売れちゃったんだよ〜!」と言われるのがオチです。(これまで何度も経験しました!)
そうして一通り見終わったあとで、蚤の市に併設されたスタンドでクロワッサンやホットドリンクを楽しむのが私の常。
「やっぱりあそこで見た布が気になる」など、一人会議しながら軽く朝ごはんを取り、再びブロカントの海へ…
“朝を楽しむこと”が、蚤の市の時間の楽しみ方でもあります。
ぜひ早起きして、とっておきの宝物との出会いを楽しんでくださいね♪
ちなみに、雨が降るとどうしても出店数が減ってしまったり、蚤の市自体が中止になってしまうこともあります。
そんなときは常設のブロカントショップや、屋内型ショップも多いクリニャンクール(土〜月の9時ごろから)などを目指すのもおすすめですよ。
今回もここまでお読みいただき、ありがとうございました!