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蚤の市を楽しむコツ|1.蚤の市は「出会いの場」

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蚤の市は「出会いの場」

「一期一会」の、ものとの出会い

フランスの蚤の市は、見知らぬたくさんの宝物が眠る場所。
骨董品からヴィンテージ雑貨、古い紙ものやアクセサリーまで、世界に一つしかない“物語のあるアイテム”と出会えます。

たとえば、雑貨の本を読んでその存在を知り、「いつか本場で見つけたい!」と思っていたカフェオレボウル。
手に取った瞬間、「やっと出会えた」と思ったものです。
状態や値段、レア度で判断することもありますが、
“わからないけれどなぜか心ひかれる”——そんな感覚が大切です。

蚤の市は価格交渉や買い付けテクニックももちろん大事ですが、まずは「好き」と思える一点と出会える喜びを味わってほしい。
それが、アンティークとの“出会いの原点”です。

私、めいこの最初のアンティークは、「100年前のイギリスのポストカード」でした。
なんで◯鑑定団に出ていらっしゃった、西洋アンティークの岩崎紘昌さんが出店していたイベントで出会った1枚。
当時大学生だった私には、イギリスの美しいアンティークカップ&ソーサーやジュエリーなどはとても手が届くものではありませんでした。

けれど、彼が持ってきていた数々のフェミニンなポストカードに、無性に惹かれたのです。
カラフルで繊細な印刷が、もう100年前には存在していたということも驚きでしたし、そんな貴重なカードが1000円という私のお小遣いでも購入できるということに感激したのを覚えています。

この時の「気軽に古い時代とリンクできる」という体験が、今の更紗屋雑貨店の「ボタン1個からでも楽しんでもらいたい」というお店のコンセプトにつながっています。


売り手との出会いも、旅の醍醐味

蚤の市は“人との出会い”の場でもあります。
ストールに立つ無骨な雰囲気のムッシューや、おしゃべり好きなマダム。
商品の背景を教えてくれたり、たまにおまけをしてくれることもあります。
お目当もものを手に入れてほくほくしながら歩いていると
「それどこで見つけたの? いい買い物したね!」
と声をかけられることも。
国や言葉は違えども、蚤の市に集まる人々は「古いものが大好き」という共通の仲間でもあるんだと感じて、ますます嬉しく、楽しくなってくるものです。

語学に自信がなくても大丈夫。
笑顔と「Bonjour!(こんにちは)」さえあれば、ぐっと距離が縮まります。
翻訳ソフトなども上手に使って、ブロカントに秘められたたくさんの物語を聞いてみたいですね。

相手も、モノを通して交流したいという気持ちは同じ。
蚤の市では、買う・売るだけでない“心のやりとり”をぜひ楽しんでみてくださいね。


自分との出会いも、見つかる場所

蚤の市を歩いていると、「どうしてこれが気になるんだろう?」「なんでこっちはピンと来ないんだろう?」と、自分の好みや感性に気づかされることがよくあります。

それはまさに、自分自身との出会い。
“今の私”がときめくものが、モノ選びにちゃんと現れるのです。

蚤の市は、ただ買い物をする場所ではなく、
自分の「好き」と「選ぶ力」を育てる場所

初心者さんほど、「たくさん買う」よりも、「どう感じたか」を大事にしてみてください。

「私、こういうものが好きだったんだ……」と、今まで知らなかった自分に気がつくかもしれません。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました!

次のコラムでは「蚤の市を楽しむための心構え」をお話ししますね♪

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この記事を書いた人

めいこのアバター めいこ 更紗屋雑貨店代表

「自分でつくる旅」をテーマに、航空券の探し方、フランスの蚤の市情報、旅に役立つアイテム紹介などを発信するサイトです。ひと味違う海外体験をしたい人へ、自由で心地よい旅のヒントをお届けします。note記事も公開中。